皆さん梅雨に入り毎日、じめじめした日々が続きますが、熱中症に気お付けてください。今回は熱中症の勉強会をここで開催します。
熱中症とは?
熱中症とは、体内の水分・塩分のバランスが崩れ、体内に熱がこもった状態のことを指します。
人を含むほ乳類には体温調節機能が備わっており、外気温が高くなっても、発汗や皮膚温度の上昇などによって体内の熱を外に放散するしくみになっています。
しかし、高温多湿の環境下で長時間過ごしたり、激しいスポーツを行ったりして大量の汗をかくと、体内の水分と塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなります。
その結果、体内の熱が急激に上昇すると、めまいや立ちくらみ、頭痛、嘔吐、倦怠感といった熱中症の症状が起こってしまいます。
さらに症状が進むと、意識障害やけいれんといった中枢神経症状や、肝・腎機能障害、血液凝固異常などの重篤な症状が現れ、場合によっては命が危険にさらされることもあります。
熱中症にかかりやすい人の特徴とは?
熱中症は誰にでも起こりうる症状ですが、とくに注意が必要とされているのが高齢者です。
総務省の発表によると、令和2年に熱中症で救急搬送された人の年齢別内訳は、満65歳以上の高齢者が全体の57.9%と過半数を占めています。[注2]
高齢者が熱中症にかかりやすい理由は、若年層に比べて体温調節機能に関わる発汗と血液循環の機能が低下しているためです。
加えて、暑さ・寒さや喉の渇きも感じにくくなっているので、高温多湿の環境にいてもエアコンを使わなかったり、水分補給を怠ったりする可能性があります。
実際、熱中症にかかった人の年齢と発生場所の関係を見ると、65歳以上の高齢者の半数以上は住宅で発症し、救急搬送されています。[注3]
また、救急搬送された人数こそ少ないものの、小さな子供も熱中症にかかるリスクが高いといわれています。
子供は大人に比べて体温調節機能が十分に発達していないため、外気温が高い状態になったとき、体内に熱がこもりやすい傾向にあります。
小さな子供の場合、体調が悪くなってもうまく言葉で表現できない場合があります。夏場はいつも以上に子供の様子に気を配るようにしましょう。
熱中症を防ぐには?
熱中症は外気温が高いときほどリスクが高くなるので、暑さを避ける工夫をすることが大切です。
具体的には、炎天下での外出を避ける、なるべく日陰を歩く、涼しい場所で休憩を取る、などです。
また、外出時は帽子や日傘を使ったりすることで直射日光にさらされず、皮膚温度の上昇を予防できます。
服装自体も通気性の良いものを選び、体内に熱がこもらないよう配慮することが大切です。
室内にいるときは、窓を開けて風を取り込んだり、エアコンを活用したりすることで、適温に保つことができます。
体内の水分は発汗だけでなく、食事や排泄、栄養素の搬送、老廃物の排出などさまざまな場面で活用されています。
たとえ汗をかいていなくても、体内の水分は徐々に減少しているため、こまめに水分補給を行うことが大切です。
また、大量に汗をかいたときは水分だけでなく塩分も失います。塩あめをなめたり、ナトリウムを含むスポーツドリンクを飲んだりして、塩分の補給も行いましょう。
風邪などで熱があったり、睡眠不足で体調が悪かったりすると、体温調節機能がうまく働かず、熱中症にかかるリスクが高まります。
日頃から三食栄養のある食事を摂る、定期的に運動をする、良質な睡眠を取るなどして、健康管理をしましょう。
ここで京都市の熱中症の統計データをご紹介いたします。
年度 | 集計月 | 救急搬送人員 |
---|---|---|
2013 | 6月から9月 | 1,715人 |
2014 | 6月から9月 | 1,056人 |
2015 | 5月から9月 | 1,505人 |
2016 | 5月から9月 | 1,492人 |
2017 | 5月から9月 | 1,415人 |
2018 | 5月から9月 | 2,709人 |
2019 | 5月から9月 | 1,767人 |
2020 | 6月から9月 | 1,509人 |
2021 | 5月から9月 | 1,054人 |
2022 | 5月から9月 | 1,767人 |
2023 | 5月から9月 | 2,220人 |
私たちe-ケアは訪問介護職員です。毎年夏になると、、もっと言うなら毎年梅雨になると熱中症のご利用者さんが急激に増加します。身体機能低下により体温の感覚がマヒしエアコンを消してしまう方や高室温なのにもかかわらず毛布にくるまっておられる方やエアコンのコンセントを抜いてしまう方やご利用者さんそれぞれです。そういった状態をいち早く発見できるもの訪問介護や訪問看護さんなどご利用者様宅に訪問して支援を行う職業あってこそなのではないでしょうか。
今回は熱中症と訪問介護を絡めてご紹介させていただきました。e-ケアではご利用者さんの異変それこそ今回の熱中症を発見した際どのように対応したら良いのかなどもしっかり研修を行っております。京都市からこういった高齢者の熱中症の緊急搬送件数が減少するよう今後も訪問介護という業種は必要不可欠です。
今回も長々と書いてしまい申し訳ありません。最後まで読んでくださりありがとうございました。